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ピストンポンプは往復ポンプの一種で、モーターの回転運動をピストンの直線運動に変換します。モーターシャフトはピストンロッドの中心から偏心された位置に固定されます。これにより偏心された距離分、ピストンはシリンダー内を上下動します。ピストン上部には円盤状の部品で固定されたピストンシールが配置されます。ロッドアセンブリーが回転すると、ピストンの先端が揺動しますがピストンシールによって揺動を抑制します。また、ピストンが下から上に移動する際、シリンダー内の負荷圧力によって、ピストンシールがシリンダー壁面に押し当てられるため、シリンダー内の密閉度が向上します。シリンダー内壁表面はコーティングが施されており、また、シリンダーは放熱のため断面は薄く設計されています。これにより、ピストンシールは摩耗が少なく、WOB-Lピストンポンプはオイルレスを実現しました。
ピストンが上下する際、上向きのストローク時の空気抵抗により、ピストン上のディスクのシールがシリンダー壁面に対して拡大するため、効率性が向上し、しかも「ウォブリング(揺動)」を補正します。
WOB-L® ピストンポンプテクノロジーは動作の原理がその起源です。当社のウォブリングピストンポンプでは、クランクシャフトの回転に応じてピストンロッドがシリンダー内部で「ウォブリング(揺動)」します。
WOB-L® の商標では40年以上前にトーマスの技術者が特許を取得しました。技術者たちは、その時点で市販されていた他の設計とは全く異なるピストンコンプレッサーを開発しました。それは今でもコンプレッサーテクノロジーの分野で重要な技術革新と見なされています。
従来のピストンポンプと異なり、WOB-L®にはピストンロッドとピストンを接続するガジオンピン(リストピンとも呼ばれる)がありません。ピンは使用せず、ピストンとピストンロッドは単一のアイテムで、通常は一体成型されています。
オイルレスピストンポンプは医療、自動車、飲料業界で非常に多く利用されています。
加圧負荷または真空負荷のある場合の流量は、一般的にダイアフラムポンプより優れています。無負荷時流量が同じダイアフラムポンプとWOB-L® ピストンポンプで負荷圧力や真空負荷が同じ場合で流量を比較した場合、WOB-L® ピストンポンプがより多くの流量が得られます。ポンプが装置に組み込まれて使用される場合、大抵、ポンプには負荷圧力がかかり、その負荷圧力時の流量が重視されます。つまり、WOB-Lピストンポンプは、負荷圧時の流量が多くとれる事から、ダイアフラムポンプよりも小型のサイズで対応可能です。また、WOB-L® ピストンポンプはメンテナンスフリーで長時間、安定した性能を維持します。
トーマスについて
トーマス は、医療、ラボ、環境などあらゆる産業の装置メーカー向けに、組込用コンプレッサー、真空ポンプ、液体ポンプを製造するリーディングカンパニーです。
トーマスは、経験豊富な開発、技術、製造スタッフと能力により、お客様の要求仕様を満たすカスタマイズされたコンプレッサー、真空ポンプ、液体ポンプの設計、製造、販売を行っています。60年以上にわたる卓越したエンジニアリングとイノベーション、そしてグローバルな製造ネットワークに支えられたトーマスは、世界中の装置メーカーから信頼される存在となっています。
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